今、求められているニーズとビアブルの対応
生活環境における昆虫やダニは、私たちの健康や安全に多大な影響を与える可能性があります。最近では、衛生管理や品質保証の重要性が高まる中、企業や家庭からの昆虫に関する不安が増加しています。
「ダニを捕獲するシート状製品は実際にダニを捕まえているか」
「タンス用の防虫剤は本当に効果があるのか」
「掃除機で本当にダニは取れるのか」
などの疑問に対し、客観的なデータと確かな試験が求められています。
ビアブルでは、生活環境で出会う昆虫やダニの検査・受託試験を提供しています。自社で昆虫やダニを飼育し、さまざまな試験に活用しています。試験対象としては、衛生害虫、食品害虫、不快害虫など、多岐にわたります。具体的な試験例としては、ダニの増殖抑制、殺虫性試験、防虫剤の効果測定などが可能です。

昆虫・ダニが引き起こすリスク
昆虫やダニは、私たちの生活環境に潜むリスクの元となります。特に以下のリスクが懸念されています。
- 人体のアレルギー反応
ダニ、昆虫の一部の種は、喘息や鼻炎、皮膚炎などのアレルギー性疾患の原因(アレルゲン)になる場合があります。 - 病原菌やウイルスの媒介
ゴキブリやハエなどは、食品や施設内で病原菌を拡散させ、食中毒や感染症を引き起こす可能性があります。 - 製品や設備への損害
食品害虫や衣類害虫は、製品の品質を低下させ、顧客からの信頼を失う原因となります。 - 生態系への影響
外来昆虫は、在来種の生態系や農産物に悪影響を与える可能性があります。

昆虫・ダニなどの生物試験のメリット
ビアブルの昆虫・ダニなどの生物試験を利用することで、以下のメリットが得られます。
増殖抑制効果、殺虫性などの効果を持つ製品などについて、エビデンス(根拠となるデータ)を確認できます。
- 安全性の向上
衛生害虫やアレルゲンの発生に対して、適切な対策ができる製品を利用できれば、生活環境や製造環境の安全性確保につながります。 - コスト削減
昆虫やダニなどへの効果があいまいなものの取り扱いを避けることで、後々発生する可能性のあるトラブルの防止や、コスト削減に繋がります。 - 規制遵守と信頼性向上
各種法令や製品の品質基準に則った試験を行い、法令遵守の証明ができます。また、試験結果を顧客やパートナー企業に提供することで、企業の信頼性も向上します。

ビアブルで実施できる具体的な試験内容
ビアブルでは、多様な昆虫やダニを対象に、以下の試験を行っています。
*ビアブルはインテリアファブリックス性能評価協議会認定検査機関です。
- ダニの増殖抑制試験(JISL1920:2022 繊維製品の防ダニ性能試験方法に対応可)
培地混入法を使用して、ダニ類の増殖を一定期間(通常は2~8週間程度)調べる。 - ダニの忌避試験(JISL1920:2022 繊維製品の防ダニ性能試験方法に対応可)
侵入阻止法や相対侵入阻止法などを用いて、生きたダニの移動数を調べる。試験が難しい天然製油などにも対応可。 - ダニの通過防止試験(JISL1920:2022 繊維製品の防ダニ性能試験方法に対応可)
布などのシート状の製品について、片面に置いたダニが製品を通過して反対面に移動しないことを確認する。 - 殺ダニ性試験
クリップ法やドライフィルム法などを用いて、殺ダニ効果を確認する。 - 衣類害虫の喫食阻害試験・忌避試験
衣類害虫の幼虫などを使用して、防虫効果を確認する。 - 食品害虫の喫食阻害試験・忌避試験
食品害虫を使用して、防虫効果を確認する。 - 衛生害虫や不快害虫の殺虫試験・忌避試験
吸血種から野外種までの幅広い害虫を使用して、殺虫効果や防虫効果を確認する。

オーダーメイド検査で、
必要な試験を最適な形でご提供
ビアブルでは、規定の試験法に加え、お客様のご要望に合わせた「オーダーメイド試験」を数多く実施しています。
- 「この虫で試験できますか?」
- 「この製品に対して効果があるか検証したい」
- 「規格に沿った試験ではなく、現場に即した試験がしたい」
そんな声にお応えするのが、ビアブルのスタイル。
飼育・入手可能な昆虫から最適な種を選定し、柔軟に試験のプランニングを行います。

ビアブルでできる検査・同定業務など
- ダニ検査
掃除機の紙パック内に集められたダニ、粘着紙に付着したダニなどの同定。 - ダニアレルゲンの検査
室内塵中のアレルゲン量や、寝具類などのアレルゲン除去効果の確認。 - 昆虫の同定(クレーム品の検査など)
虫体の同定とその既知の分布域について調査。食害痕や汚損については要相談。 - 捕虫紙に付着した昆虫の分析
同定と計数だけでなく発生要因別の割合を求め環境改善に寄与するデータを作成する。 - 異物混入検査(基本的に外部形態の検査のみ対応。液体や気体などは不対応)
昆虫その他節足動物の虫体やその破片、獣毛、糞、魚骨などの同定。それらの加熱状況などの確認。
その他にも、環境に応じたさまざまな試験に対応しています。
具体的な検査方法については、お気軽にお問い合わせください。